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つるおか綴れ虚籟庵

つるおか綴れ虚籟庵:画像

■事業者名
つるおか綴れ虚籟庵
代表 長南光

 

■助成期間
平成21年11月〜平成24年10月

 

■取組の経緯
 鶴岡の特産となった絹産業ですが、人々の服装の変化に伴い養蚕農家が現象していること、中国から安価な生糸を仕入れることが可能になったことなどから近年衰退の一途をたどっています。鶴岡の絹産業と綴錦織へ込められた綴錦織工芸の第一人者である遠藤虚籟の想い、そして技術を絶やしてはならないと、つるおか綴れ虚籟庵の代表長南光さんを中心に綴錦織を復活させようとする動きが始まりました。
 鶴岡で30年間養蚕農家を営む阿曽一良さんの協力のもと、養蚕確保に向けた検討が進められ、これまで県外から購入していた絹糸を鶴岡で生産するべく耕作放棄地を桑畑へと再生。出荷した繭は、松岡株式会社で綴錦織に適した糸へと紡がれ、ストールや手ぬぐい、ペンケースなどに姿を変え、小物をメインに販売を開始しました。

 

(左)代表 長南光さん(右)メンバー 榎本美芳さん

 

■課題・ポイント
 全てゼロからの出発だったという今回の事業。綴錦織を伝えて行きたいと虚籟庵を設立したものの、実際に作業ができる環境を整えるのはとても大変だったそうです。「最初は厳しかったですよ。でも応援してくれた人たちの気持ちを無駄にしないように全てをかけて挑んだんです」と長南さん。「本当に人に恵まれたんです。たくさんの人に助けてもらったからやってこれたんだと思いますよ」と振り返りました。

 

 

 

■成果と今後の課題
 虚籟庵で織られた綴錦織商品は長南さんが経営する農家民宿「知憩軒(ちけいけん)」で販売されており、食事に訪れた女性に人気だそう。毎年展示会を開催し、度々新聞に取り上げられたり、2010年には上海万博で綴織技術を披露したりと鶴岡の綴錦織は少しずつ着実に拡がりを見せています。また、余った桑の葉を利用した「くわ茶」を販売するなど、絹産業から様々な可能性が生まれています。
 「これからも今まで通り応援してくれているお客さんを細く長く大事にしていきたい」と長南さん。「事業を大きくすることが目標ではなく、伝承することが私たちの一番の役目だと思っています」と熱く語ってくれました。

 

2014.08.08:[ファンド事例]

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