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新庄商工会議所

新庄商工会議所:画像

■事業者名
新庄商工会議所
地域産業資源調査員 松崎学

 

■助成期間
平成22年11月〜平成23年10月

 

■取組の経緯
 山形県新庄市泉田地区は、江戸時代より続く里芋の産地として知られています。地場伝統野菜である泉田の里芋を復活させようと、平成15年に「泉田里芋生産組合」を発足。泉田里芋は徐々に出荷量を伸ばし、再び泉田地区のブランドとして流通し始めましたが、泉田里芋の出荷量が増えるたびに親芋の廃棄も増えていきました。泉田里芋のブランドがついた親芋をどうにか有効活用する方法はないかと、新庄商工会議所の松崎学さんを中心に商品開発がスタートしました。
 近年、日本酒の消費量が年々落ち込んでいる中で、焼酎の消費量は伸びています。中でも芋焼酎に代表される乙種の伸びは郡を抜いていると言います。「他県でも里芋の焼酎を作っているところはあります。しかし他の焼酎と比べて種類も少なく、特に親芋をつかった焼酎はほとんど市場に出回っていなかったんです」と松崎さん。過去に里芋焼酎の製造実績がある秋田県発酵(株)に製造を委託し、「里芋焼酎はいっとう」が完成。じっくりと寝かせた焼酎は雑味がなく、すっきりとした甘味とコクが特徴の里芋焼酎となりました。

 

(地域産業資源調査員 松崎学さん)

 

■課題・ポイント
 泉田里芋の収穫時期は8〜10月まで。その間、収穫された親芋の保存に苦労したと言います。「乾燥させたり雪むろで保存したりといろいろな方法を試し、最終的に冷凍での保存に落ち着きました。温度に敏感な親芋の品質を保つのは簡単ではありませんでした」と松崎さん。また、親芋の皮が残っていると焼酎に渋みが出てしまうので、皮を除去する加工処理にも気をつかったそうです。
 ちなみに「はいっとう」とは新庄市の方言で「ごめんください」の意味。パッケージには「はいっとう」と襖を開ける様子がデザインされています。

 

 

 

■成果と今後の課題
 「里芋焼酎はいっとう」は最上地区を中心に県内の旅館や居酒屋でも扱われています。毎年本数限定で販売しており、すぐに売り切れてしまうためなかなか店頭でも手に入らないのだとか。「商品が完成したときに、大々的に宣伝したこともよかった」と松崎さん。新製品発表会や様々なイベント会場での試飲会、ポスターとチラシによる宣伝活動が商品への注目を集めたのではないかと言います。焼酎をとおして、泉田里芋の知名度アップにもつながったのではと話してくれました。
 「これからも美味しいと飲んでもらえるように里芋の品質管理に気をつけて焼酎を提供していきたい」と松崎さん。継続して販売することでもっと地元に根付く商品になっていってくれればと語ってくれました。

2014.08.08:[ファンド事例]

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